基礎代謝の低下が肥満の原因の場合
肥満は、代謝が良くないことが原因で起きることもあります。
基礎代謝とは、人が生きていくために欠かせないエネルギー量を指しています。
じっとしていても、呼吸、消化、体温調整、血流のために人の体はエネルギーを消費しています。
基礎代謝は、生きていくために必ず使うことになるエネルギー量をいいます。
基礎代謝は年齢や性別、筋肉の量などで一人一人に違います。
代謝が下がることで取り入れたエネルギーが余りやすくなり、肥満の原因を作ります。
傾向としては、10代半ばが基礎代謝が最も高く、女性よりも男性の方が高い人が多いとされています。
体温が低い人、発汗量が少ない人、血圧が低い人、運動不足の人などが基礎代謝が低い可能性があります。
基礎代謝には遺伝的な原因もあります。年を取るなどの理由で基礎代謝が低下しているにもかかわらず、
以前と変わらない食事を摂っていれば、余剰分が脂肪となり肥満となることは自明です。
中年以降の肥満は、基礎代謝の低下に食事量を合わせていないことが原因であるかもしれません。
多少の運動不足を解消しても、脂肪はなかなか代謝できません。
いくら運動をしても、食事を減らしても肥満が解消されない時は、基礎代謝の低下が
原因に絡んでいないか検討する必要があります。